研究推進

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「アジアにおける親密圏と公共圏の再編成」にかかわる広い事象の研究を蓄積し、あらたな理論的地平を切り拓くこと、それが本GCOEの研究推進の目的です。そのために、海外パートナー拠点研究者と協力しながら、アジア諸社会に生きる人々の視点でその変化をとらえるとともに、近代化・グローバル化という大きなコンテクストのなかに位置づけ理論的な展開を図ることを追求しています。

この目的のために、3段階の研究プログラムを実施しています。

【ステップ1:アジア諸社会に関する知識基盤の形成と共有化】

「アジアはアジアのことをあまり知らない」・・・欧米中心で進んできた社会科学研究を背景に、アジア諸社会を直接つなぐ知識基盤はきわめて不十分です。本GCOEでは、それぞれの社会で影響力をもった家族研究・家族論を編纂して英語で出版するプロジェクト「リーディングス『アジアの家族と親密圏』」、共通フォーマットによる数量調査によってアジア諸社会間の比較を可能にする「アジア家族比較調査」の二つのプログラムを実施し、アジア諸社会に関する知識基盤の形成と共有化を図ります。また、アジア諸社会の共通教材にもなるビデオを制作し「フィルムライブラリー」の構築を行っています。

【ステップ2:重点課題の解明を目指す研究プロジェクト】

拠点に参加する教員・研究者や学生は「研究班」を設置し、学際的な研究体制の基盤とするとともに、班を横断して家族、福祉政策、移動、コミュニティなど「親密圏と公共圏の再編成」の重要な領域に焦点を当てた研究プロジェクトを実施しています。研究プロジェクトには、海外パートナー拠点などの協力のもとに実施される「国際共同研究」(平成20-21)「コア・プロジェクト」(平成22~)、次世代研究者のイニシアティブによる「次世代研究・次世代ユニット研究」があります。「次世代研究・次世代研究ユニット」は、研究を通じた教育活動でもあります。また、本学の女性研究者支援センターと連携して、大学における男女共同参画やワークライフバランスを考える教職員や学生の調査研究「男女共同参画に資する調査研究」を実施しています。

【ステップ3:比較・総合・理論化をめざすシンポジウム・セミナー・研究会】

海外パートナー拠点の研究者や次世代研究者は、毎年、「国際会議」や「次世代グローバルワークショップ」に集い、研究を持ち寄り総合化と理論化を図っています。これ以外にも、京都で、また海外で、多くの「セミナー」や「研究会」が開催されています。

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