村落調査報告書データベース

   

親密圏と公共圏の両方の側面があるコミュニティ研究は、本拠点の重要な研究課題であった。京都大学文学研究科社会学研究室には、1947年から1973年までの日本158地域、449冊に及ぶ手書き調査報告書が保管されている。これらは、社会学調査実習や学生による調査の成果であり、追跡調査によって現在の地域社会との比較研究をおこなうことで、戦後の高度経済成長期に日本の地域社会がどのように変貌したのかを語る貴重なデータである。
社会調査士資格が創設され、社会調査の歴史を振り返る必要性は増しているが、これらの調査は九学会連合調査など村落調査が盛んにをおこなわれた時期でもあり、相互の関連も検討する必要があると考え、研究者として活躍することなった初期の調査参加者に調査についてのインタビューを実施した。
これらの調査報告書は、個別の地域調査の基礎データとして、また社会調査史の証言資料として有効活用が望ましいと考え、報告書の文字部分のテキスト入力と図版の画像入力をおこない、検索インターフェースを作成して、データベースの構築をおこなった。今後は、早期に利用規定を整備した上で、保管リスト等についてはインターネット上で公開するとともに、報告書の内容についてはプライバシー等に配慮して研究者を中心とした制限付きの閲覧を進めている。

    

 

 

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