11/28(日) 共同研究「戦後日本におけるセクシュアリティと親密性の再編」特別セミナーのお知らせ
本共同研究では、いよいよ、以下のように、特別セミナー(1)を開催いたします。
どなたでもご参加いただけます。
皆さまのご参加をお待ちしております。
日時: 11月28日(日) 15:00-17:00
場所: 京都大学文学研究科新館5階社会学共同研究室
講師: 石田仁氏
タイトル: 「ホモの普及」
要旨:
「あの人はホモなんだって」「ホモは美にうるさい」と言う表現を、私たちは(是非はさておき、)文法的に不自然さはないと考える。
つまり「ホモ」という語は、単独で主語を説明できる言葉であり、時には主語そのものになれる言葉であるとみなしている。また、こうした使われ方は、「ホモ」という語の登場以来、ずっと変わっていないと思われているふしもある。
しかしそうした現在にみられるような「ホモ」の使われ方は、意外と遅いようである。ある時期までは「ホモの味は覚えるとやめられない」とか「彼にはホモ傾向がある」といった表現にみられるように、「ホモ」は単独で名詞になれなかった。
本報告では、戦後の一般雑誌の内容分析・言説分析を通して、次のことを明らかにする予定である。
(1)自律した名詞「ホモ」という表現は日本社会でいつから普及したのか、
(2)この表現の普及は何を下敷きとしたのか、
(3)この表現の普及はどんなイメージを形成したのか。
以上3点を解明しつつ、戦後日本のセクシュアリティ観を描き出す。
講師プロフィール:
聖マリアンナ医科大学非常勤講師。博士(社会学)。
編著に『性同一性障害』(御茶の水書房)、
共著に『ジェンダーと社会理論』(有斐閣)など。
主催: コアプロジェクト「戦後日本におけるセクシュアリティと親密性の再編」
代表: 小山静子
幹事: 赤枝香奈子、今田絵里香
ポスターのダウンロードはコチラ>>(202KB)
2010年11月 9日(火) 18:06 JST