所属:京都大学大学院農学研究科 准教授
履歴(5行程度) | |
京都大学大学院農学研究科において、日本の農村社会の研究をはじめる。その後、三重大学生物資源学部助手、京都大学大学院農学研究科助手・講師、奈良女子大学文学部助教授を経て、現在に至る。農村を対象に、場所と暮らしの関係について関心を持ち続けてきた。日本がおもなフィールドだが、韓国、タンザニア、ハンガリー、タイでも、「物見遊山」的農村調査をおこなう。農学博士(京都大学、1995年)。 |
主要業績(10点程度まで) | ||
秋津元輝『農業生活とネットワーク−つきあいの視点から−』御茶の水書房,1998年1月 秋津元輝「二〇世紀日本社会における『山村』の発明」『年報村落社会研究』第36集、151-182頁、2000年11月 秋津元輝「農村青年・女性の新しい動き−宿命から選択へ−」、田畑保・大内雅利編著『農村社会史(戦後日本の食料・農業・農村 第11巻)』農林統計協会、2005年11月 秋津元輝「農村景観の多様性を守るために」『農業と経済』第72巻第6号、42-51頁、2006年5月 秋津元輝「水をめぐる排除と協同」、日本村落研究学会編『むらの資源を研究する』農山漁村文化協会、2007年3月 秋津元輝「カルチュラル・ターンする田舎−今どき農村社会研究ガイド−」、野田公夫編『生物資源問題と世界(生物資源から考える21世紀の農学 第7巻)』京都大学学術出版会、2007年9月 秋津元輝・藤井和佐・澁谷美紀・大石和男・柏尾珠紀『農村ジェンダー−女性と地域への新しいまなざし−』昭和堂、2007年10月 秋津元輝「地域の豊かさへのアプローチ−地域農林業研究における志しの復権−」『農林業問題研究』第169号、5-12頁、2008年3月 秋津元輝「農村暮らしの再建とスモールビジネスの役割」『農業と経済』第74巻第13号、5-14頁、2008年11月 |
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所属研究班:フィールド調査班 | ||
現在の研究テーマとGCOEへの抱負(400字程度): | ||
現在の関心は2つある。ひとつは、ますます衰退しつつある日本の山間、離島、半島部の農漁村を存続させるために何が必要かを考えることだ。そこは従来、家族や地域社会という私と共の関係によって支えられてきたが、それらが高齢化や過疎化によって衰弱しつつある現在、地域政策などの公も含めた再編が課題となっている。二つめは、食べ物としての農産物を通じて生まれる人と人の関係についてである。人の生を支える食べ物の安全について関心が高まるなか、農業者と消費者との信頼は、「顔の見える」親密な関係によって支えられるのか、それとも認証などの制度に基づく公共的な関係よって支えられるのか。このGCOEでは後者の課題について試験的に研究をはじめている。日本、韓国、タイ、USAなどの比較のなかから、食をめぐる人々の関係について、現在ある姿、将来ありうる姿を描いてみたい。 | ||
GCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点における活動 | ||
(1)委員会・役割分担等 | ||
事業推進担当者・フィールド調査班班長 |
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(2)研究プロジェクト | ||
国際共同研究「の共同圏を支える倫理は何か−産消間の信頼をめぐる親密性と公共性−」(2008-2009)研究代表者 |
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(3)このGCOEに関連した成果公表(2008.7〜)等 | ||
Akitsu, Motoki, “A Japanese tradition of study on agricultural ethics: a critical review of the academic history of ‘Philosophy of Agricultural Science’”, XII World Congress of Rural Sociology, Goyang, Korea, July 6 - 11, 2008 (http://www.irsa-world.org/XII/papers/14-1.pdf) |