平井芽阿里

所属：京都大学GCOEプログラム「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」研究員（2011年度）

履歴：

2005年3月　沖縄国際大学大学院地域文化研究科南島文化専攻修了（文学修士）

2008年11月　中部大学人文学部　非常勤講師（現在に至る）

2009年3月　立命館大学大学院文学研究科史学専攻修了（文学博士）

2010年4月　現職

2011年4月　関西学院大学社会学部　非常勤講師

主要業績：

・「ナナムイの森とともに　沖縄の神々と御嶽と人に学ぶ」小島亮編『学問の森へ』、風媒社、2011年、pp.111-147.

所属研究班：フィールド研究班

現在の研究テーマとGCOEへの抱負：

　・現在の研究テーマ　　

　・GCOEへの抱負

    これまで、現代社会において民俗宗教が日常の中でいかに実践され、継承されるのかについて、奄美、沖縄、宮古、八重山諸島を含む南西諸島地域を対象とし、中でも宮古諸島西原（にしはら）の「ナナムイ」という祭祀組織、村落祭祀と担い手に着目し考察してきました。本研究は、長年の現地調査の間に、故郷を離れ県外で何十年も生活している人々が主要な村落祭祀には飛行機を乗り継ぎ毎年参加するだけでなく、村の神々に関する知識や知恵を一部共有しているといった状況に着想を得ています。このような故郷との宗教的連帯に加え、沖縄県出身者が結成するコミュニティに表象される「沖縄」は必ずしも一様ではなく、島ごとの島嶼的差異や「沖縄料理店」はA氏が、「エイサー」はB氏が開始したというような、多元的視点で捉える必要を指摘できます。そのため、本研究では「沖縄」と表象されてきたコミュニティに所属する個々人が家庭内で日常的に実践する民俗宗教を故郷との関わりから多元的に捉え直し、文化人類学的考察を行うことを目的とします。

GCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点における活動：

１　研究プロジェクト

    (1) 南琉球の言語と文化の記録と保存（田窪行則代表）

    (2) コミュニティ・中間圏研究グループ（秋津元輝代表）

２　成果公表等（成果刊行物、口頭報告等のリスト）順次蓄積

　(1) 成果刊行物

    ・“Facing the crisis of Nanamui: The case of Nishihara, Miyako Island”, Proceedings of the 1st Next-Generation Global Workshop, Kyoto University Global COE "Reconstruction of the Intimate and Public Spheres in 21st Century Asia", March, 2009, pp. 663-674.

    ・”Folk Religion in Nanjing”, The Reports of the Intensive Social Research Program on Chinese Society of Kyoto Erasmus Project, 2010, pp.23-39.（平井芽阿里・中山大将編『京都エラスムス計画2010年度中国社会研究短期集中プログラム報告書-南京・江蘇省の都市と農村-』「京都エラスムス計画」事務局）

　(2) 口頭報告

　　・"Facing the crisis of Nanamui: The case of Nishihara, Miyako Island", The 1st Global COE Next-Generation Global Workshop, Kyoto University, January, 2009.
 

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