今田絵里香

今田 絵里香

所属 
京都大学大学院文学研究科GCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」特定助教

履歴
2004年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程後期課程人間・環境学専攻単位取得退学。2006年、京都大学博士(人間・環境学)。2003年-2004年、日本学術振興会特別研究員(DC2)。2005年-2008年、日本学術振興会特別研究員(PD)。2008年10月より、京都大学大学院文学研究科GCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」特定助教。

 

主要業績
・  『「少女」の社会史』(2007年、勁草書房)。同書により、第31回日本児童文学学会奨励賞受賞(2007年10月)、第3回日本教育社会学会奨励賞受賞(著書の部、2009年9月)
・  「女子高校における女性性利用型成功志向」木村涼子・古久保さくら編『ジェンダーで考える教育の現在(いま)――フェミニズム教育学をめざして』(解放出版社、2008年)。
・  「京都大学のポストドクター」京都大学女性研究者支援センター編『京都大学 男女共同参画への挑戦』(明石書店、2008年)。
・  「「少年」から少年・少女へ――明治の子ども投稿雑誌『頴才新誌』におけるジェンダーの変容」『教育学研究』第71巻2号、214-227頁、2004年6月。
・  「少年雑誌におけるセンチメンタリズムの排除――1930年代の『日本少年』・『少女の友』投稿欄の比較から――」『女性学』第11号、86-106頁、2004年1月。
・  「ジェンダー化される「子ども」――1895-1945年の少年少女雑誌表紙絵分析から――」『ソシオロジ』第48巻、57-74頁、2003年5月。
・  「少女雑誌における「少女ネットワーク」の成立と解体――1931-1945年の少女雑誌投稿欄分析を中心に――」『教育社会学研究』第70集、185-202頁、2002年5月。
・  「近代家族と少女の「国民化」――少女雑誌『少女の友』分析から――」『教育社会学研究』第68集、225-242頁、2001年5月。
 
現在の研究テーマとGCOEへの抱負
 専門分野は教育社会学。
 研究テーマは子どものジェンダーと教育・文化・メディア。
 GCOEへの抱負 GCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」は、京都大学女性研究者支援センターと協力して、若手研究者、とりわけ女性研究者、育児中の男女研究者の「リサーチ・ライフ・バランス」を考察することを謳っている。わたしはこれまで中等教育機関に通う女子・男子のジェンダーについて研究してきたが、GCOEにおいては、高等教育機関に通う女子・男子、さらには高等教育機関を担う女性研究者・男性研究者についても研究していきたいと思っている。「リサーチ・ライフ・バランス」を含め、高等教育機関の男女共同参画とは何かを考察していきたいと考えている。そのためには京都大学女性研究者支援センターと互いに協力し合っていくことが不可欠である。
わたしは2008年4月より、同センターにて、『京都大学 男女共同参画への挑戦』(明石書店、2008年)の編集作業を行ってきた。同書は同センターとGCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」の大きな成果となった。同年10月より、京都大学大学院文学研究科GCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」特定助教となり、同年12月より、京都大学女性研究者支援センターの就労形態検討ワーキンググループ推進委員となった。同年11、12月には同センターと協力して京都大学女性研究者就労形態調査を行った。
 
GCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」における活動
  (1)  委員会・役割分担等 
   ・ 京都大学女性研究者支援センター就労形態検討ワーキンググループ推進委員
  京都大学女性研究者支援センターと共同の事業を担当する
  次世代研究ユニット「1950年代の少女雑誌とジェンダー」研究代表者(2009年6月から2010年3月まで)
  (2)  成果公表等 
  京都大学女性研究者支援センター編『京都大学 男女共同参画への挑戦』(明石書店、2008年)
  「人文社会科学分野における次世代女性研究者育成――京都大学女性研究者支援センター調査から――」
日本教育学会第68回大会シンポジウム2「教育学研究における若手研究者育成」にて、口頭発表。 他の報告者は佐藤学氏、江原由美子氏。指定討論者は金子元久氏。2009年8月28日、東京大学。
  「1950年代の少女雑誌文化における戦後ジェンダー秩序の形成」
日本教育社会学会第61回大会にて、口頭発表。2009年9月12日、早稲田大学
 

 

「女性研究者のワーク・ライフ・バランス(1)――京都大学女性研究者支援センター就労形態調査から――」
第82回日本社会学会大会にて、口頭発表。共同研究者は江南健志、登谷美穂子。2009年10月12日、立教大学

京都大学女性研究者就労形態調査報告」『文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」事業 女性研究者の包括的支援『京都大学モデル』平成20年度報告書』、pp.131166 pp.177182、2009331日。

 

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