日下 渉

所属: 京都大学GCOEプログラム「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」研究員(2008-2009年度)

履歴

早稲田大学政治経済学部政治学科 卒業

九州大学大学院比較社会文化学府単位満期取得退学

「フィリピンにおける貧困層の政治」、「フィリピン市民社会における階層軋轢」を研究。

主要業績(2-3点程度)

○ 「フィリピンにおける諸ポピュリズム間のヘゲモニー争い ─ 新自由主義体制下における「階層矛盾」の政治的表出とその動態」、『比較社会文化研究』第19号、2006年、107-120頁。

○ 「フィリピン市民社会におけるヘゲモニー闘争の陥穽とディレンマ ─ 中間層による貧困層への恐怖、啓蒙、排除」、『富士ゼロックス 小林節太郎記念基金 2005年度研究助成論文』所収、2007年2月。【PDF

○ 「秩序構築の闘争と都市貧困層のエイジェンシー ─ マニラ首都圏における街頭商人の事例から」、『アジア研究』第53巻第4号、2007年10月、20-36頁。【PDF】 第6回アジア政経学会優秀論文賞受賞

○ 「フィリピン市民社会の隘路──「二重公共圏」における「市民」と「大衆」の道徳的対立」、『東南アジア研究』第46巻第3号、2008年、420-441頁。【PDF】

 

所属研究班:フィールド班

現在の研究テーマとGCOEへの抱負:

 日比国際移動を通じた親密圏の変容を、フィリピン社会における「親密圏のディアスポラ化」と日本社会における「親密圏の多文化化」として捉え、両者をコインの表裏をなす現象として相互関連の視座から分析することです。

 第1に、資本主義経済の下で、両社会が親密圏の維持・再生産にあたって国際移動を必要とするようになった過程を把握します。第2に、その親密圏の変容が両社会の異なる社会集団によっていかに経験されているのかを内在的に明らかにしたいです。第3に、親密圏の変容から生じる諸問題に対する改善・解決の実践に焦点を当てます。そうした試みを、親密圏の内部における実践、市民社会の公共圏における実践、国家を通じた実践に分けて、それぞれの可能性と課題を明らかにしたいと考えています。

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