森本一彦

所属:京都大学GCOEプログラム「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」准教授

主要業績
   『先祖祭祀と家の確立―「半檀家」から一家一寺へ』(単著)ミネルヴァ書房、2006年
森隆男編『民俗儀礼の世界』(共著)清文堂出版、2002年
伊藤唯真編『宗教民俗論の展開と課題』(共著)法蔵館、2002年
落合恵美子編『徳川日本のライフコース―歴史人口学と歴史社会学との対話』(共著)ミネルヴァ書房、2006年
中村則弘・高橋基泰編著『グローバリゼーションに対抗するローカル―相互補完性の可能性』(共著)明石書房、2008年
「失われた女性の継承権―近世の半檀家を中心として」『比較日本文化研究』8号、2004年
「近世における半檀家の展開―美濃国方県郡上城寺村の事例」『比較家族史研究』第20号、2006年
「信仰的集団の運営方式―伊勢講の事例を中心として―」『京都民俗』第25号、2008年

 

 
所属研究班: 歴史研究班
 
現在の研究テーマとGCOEへの抱負
   これまで、日本の伝統的家族である家の確立と家以前の家族のあり方を研究してきました。主に半檀家という慣行を中心として、分析をおこないました。半檀家は、夫婦や親子で異なる寺院に所属する慣行です。この分析においては宗門改帳を使用しました。その結果、家が確立したのは、18世紀であったことを明らかにしました。また、家が確立する以前の家族のあり方は、嫁いできた嫁が生家に帰属していたことを示しました。現在は、伝統的な地縁社会に注目しながら、現代社会のあり方を考えなおす調査をおこなっています。
GCOEにおいては、リーディングスの編集を中心として、日本の家族主義の変遷を考えていきたいと思っています。
 
GCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点における活動
  (1)委員会・役割分担等
      事務補佐、広報担当、運営委員会委員
  (2)研究プロジェクト
       リーディングス編集担当
     

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