西川純司

所属:京都大学 大学院文学研究科 行動文化学専攻 博士後期課程/日本学術振興会 特別研究員(DC2)

履歴:

2007年3月 京都大学 大学院人間・環境学研究科 共生文明学専攻 修士課程終了(人間・環境学)

2007年4月 京都大学 大学院人間・環境学研究科 共生文明学専攻 博士後期課程 進学

2010年4月 京都大学 大学院文学研究科 行動文化学専攻 博士後期課程 転研究科

2011年4月 日本学術振興会 特別研究員(DC2)「近代日本における家庭空間の編成―窓ガラスの受容過程の分析から」

主要業績:

・西川純司、2008年、「幻視する(ことのない)身体―19世紀視覚文化におけるショーウィンドーとその経験」、『社会システム研究』、社会システム研究刊行会、No.11、pp.39-50。

・西川純司、2008年、「〈透視〉する身体―1920-30年代の日本におけるショーウィンドーの受容」、『ソシオロゴス』、ソシオロゴス編集委員会、No.32、pp.62-83。

・西川純司、2010年、「CPTEDの実践を規定する要因―JGSS-2006を用いた分析」、『社会システム研究』、社会システム研究刊行会、No.13、pp.113-127。

・西川純司、2010年、「ヴァルター・ベンヤミンにおけるガラスのモティーフ―「経験と貧困」と『パサージュ論』の理論的検討」『京都社会学年報』、京都社会学年報編集委員会、第18号、pp. 1-15。
 

所属研究班:理論研究班

現在の研究テーマとGCOEへの抱負:

 ・現在の研究テーマ

  技術の社会史。近代日本のメディア史。とくにガラスというコミュニケーション・メディアの受容過程の観察から、近代日本における技術/身体/言説の諸連関の歴史を描き出すこと、またそのなかでかたちづくられる知覚経験の近代性を析出すること、に取り組んでいる。

 ・GCOEへの抱負

  ガラスという少し変ったテーマですが、こうしたモノから親密圏についてどんなことが言えるか、歴史的に考えてみたいと思っています。現在は、近代日本の住宅における窓ガラスの受容過程の分析から、この技術が「個人」や「家庭」といった歴史的形象と取り結ぶ連関について、研究を進めています。また、現代建築(コンビニ・防犯住宅)を対象にした調査研究を通じて、窓ガラスが受容される文脈の構造的な変遷についても考えたりしています。
  ガラスは、住宅に限らずいろいろな場所・文脈で使われているので、さまざまな研究領域と関連する可能性をもつ対象です。そのため、皆様からのご助言が頂ければ幸いです。 

GCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点における活動:

1 研究プロジェクト

 (1) 次世代研究ユニット「京都市におけるコンビニエンス・ストアをめぐる意識調査―都市における公/私の概念の再構成に向けて」(2008−2009)代表:石井和也

 (2) 次世代研究ユニット「地域社会におけるCPTEDの展開をめぐる調査―地域住民、建築家、地方自治体による受容の過程と実践から」(2009−2010)代表:西川純司

 (3)次世代研究ユニット「近代と現代の日本における空間の管理と親密圏の再創造に関する調査研究」(2010−2011)代表:朝田佳尚

2 成果公表等(成果刊行物、口頭報告等のリスト)順次蓄積

 (1) 成果刊行物

   I. 日本語

  ・西川純司、2010年、「現代日本の都市にみられる公共空間の変容―コンビニエンスストアに対する聞き取り調査から」、『GCOEワーキングペーパー次世代研究20』、京都大学グローバルCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」、pp. 43-61。

  ・西川純司、2010年、「地域社会における防犯環境設計(CPTED)の受容過程―関西圏の住宅地に対する聞き取り調査から」『GCOEワーキングペーパー次世代研究34』、京都大学グローバルCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」、pp. 1-27。

   II. 英語

  ・NISHIKAWA, Junji, 2010, “Family and Glass Technology in the Industrial Society: The Image of the Housewife and Glass Window,” The Proceedings of the 2nd Next-Generation Global Workshop, pp. 545-556.
 

 (2) 口頭報告

   I. 日本語

  ・西川純司、2010年、「地域社会におけるCPTEDの展開をめぐる調査―地域住民、建築家、地方自治体による受容の過程と実践から」、京都大学グローバルCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点 」2009年度研究成果報告会、京都大学。

  ・朝田佳尚・西川純司、2011年、「近代と現代の日本における空間の管理と親密圏の再創造に関する調査研究」、京都大学グローバルCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点 」2010年度研究成果報告会、京都大学。

   II. 英語

  ・NISHIKAWA, Junji, 2009, “Family and Glass Technology in the Industrial Society: The Image of the Housewife and Glass Window,” Kyoto University Global COE Program “Reconstruction of the Intimate and Public Spheres in 21st Century Asia, The 2nd Next-Generation Global Workshop”, Kyoto, Japan.

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