上尾真道

所属:京都大学GCOEプログラム「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」研究員(2010年度)

履歴:

2003年 3月 京都大学 大学院人間・環境学研究科 修士課程 修了

2005年 4月 日本学術振興会 特別研究員DC2 (2006年3月まで)

2006年 3月 京都大学 大学院人間・環境学研究科 博士課程 単位取得退学

2006年 4月 日本学術振興会特別研究員PD (2007年3月まで)

2009年 3月 博士(人間・環境学)取得(京都大学)

 ・フロイトおよびラカンの精神分析理論の思想的側面の研究、ならびに、精神医学を中心とした人間科学の歴史研究

主要業績:

・「症状の制度的利用―近代精神医学の知的基盤のひとつとして」『精神医学史研究』、精神医学史学会、第8巻第2号、pp. 96-104、2004年10月

・「狂気の排除とその不可能性について-コギトの過程と三つの<他者>」『人間・環境学』、京都大学大学院人間・環境学研究科、第13巻、pp. 43-56、2004年12月

・「幻想の喧騒-想像的なものの病理」『人間存在論』、京都大学 大学院人間・環境学研究科 大学院地球環境学堂『人間存在論』刊行会、第11号、pp163-177、2005年3月

・「近代精神医学におけるフェティシズム概念の導入」『精神医学史研究』、精神医学史学会、第10巻第2号、pp.111-121、2006年10月

・「近代主体構造としてのフェティシズムについて」『人間存在論』、京都大学 大学院人間・環境学研究科 大学院地球環境学堂『人間存在論』刊行会、第13号、pp.131-144、2007年12月

・「スペクタクル社会における視的欲動についてーラカン理論からの検討」『新記号論叢書セミオトポス4 テレヴィジョン解体』、日本記号学会、4、pp. 182-201、2007年

・「19世紀ヒステリー研究におけるイメージの問い」『精神医学史研究』、精神医学史学会、第12巻第2号、pp. 90-99、2008年

・「幼年期の踏査――アドルフ・ヴェルフリの妄想的自叙伝について――」『日本病跡学雑誌』、日本病跡学会、第75号、pp. 45-55、2008年(2009年度、日本病跡学会奨励賞)

・「近代精神医学の始まりにおける「人間」―ピネルとイデオロジー―」『精神医学史研究』、精神医学史学会、第13巻第2号、pp. 125-131、2009年10月
 

所属研究班:理論研究班、歴史研究班

現在の研究テーマとGCOEへの抱負:

 ・現在の研究テーマ

  1.近現代の思想史・科学史的文脈のもとで精神分析の文献を検討し、精神分析特有の思想性を抽出する試み。

  2.現代における社会構造の変容を、上記研究の知見を応用しつつ、主体の精神病理的構造という観点から把握する試み。

 ・GCOEへの抱負

  ヨーロッパ近代における公共圏と親密圏の編成過程においては、しばしば精神医療の空間に積極的な役割が与えられてきたように思います。20世紀初めにおける精神分析の登場もまたそのひとつとみなせるでしょう。そこで、理論的課題として、まずこの精神医療空間が公共圏と親密圏の編成において有する役割を明確にすることを目指したいと思います。また歴史研究としては、アジアでも特に日本における精神医療空間の構築(近代的方法論の受容の形態や、従来の制度との共存・相互干渉の形態など)を手がかりとしつつ、ヨーロッパと異なるその特殊性の解明に近づくことができればと考えています。

GCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点における活動:

1 研究プロジェクト

 (1)

 (2)

2 成果公表(2010.4-)等(成果刊行物、口頭報告等のリスト)順次蓄積

 (1) 成果刊行物

 (2) 口頭報告
 

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